
今回で10回目を迎える”キビるフェス2026”。
今年は2025年12月から2026年1月にかけて今年は総勢6つの団体の作品をご覧いただけます。
彩り豊かな6団体のことを是非もっといろんな方に知ってもらいたい!!ということでスタートしました\\キビるフェス2026 紹介コラム//!!
福岡にゆかりのあるアノ人やコノ人に、団体のあれこれ語って頂きました。
知らない人はもちろん知ってるよ~という方も!新たな魅力を発掘できるかも。
今回紹介コラムを書いていただいたのは、、、、
俳優として福岡を拠点に様々な地域で幅広く活動をされている上条拳斗さん。
お見かけする機会も多いのですが、演劇を通して人との繋がりも大切にされている方だなぁと常々感じています。
”人好き”がにじみ出ている、人としても魅力的な上条さんにご紹介いただくのはLevel19プロデュースの黒澤世莉さん。
世莉さんとの出会いから作品の創作について、作品が生まれる稽古場にもとっても興味が沸いてくるそんな紹介コラムです。
早速、、、どうぞ~!!
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『失敗したらイェーイ。』
わたしが演劇に関わるうえでの御守りのような言葉です。
旅する演出家・黒澤世莉さんとの出会いは2021年にキビるフェスで上演された
モノクロラセン presents 『衝突と分裂、あるいは融合』に出演させていただいた時。
「ただでさえ稽古初日って好きじゃないのに、怖い人だったらどうしよう。」
若干の鬱と少々帰りたい気持ちを抑えながら稽古場へ向かった日が懐かしい(笑)
はじめましての世莉さんは真っ赤なバックパックに全身ほぼmont-bellという出立、いつだって稽古できます状態。
「な、なんか演出家っぽくないなぁ。」
この「ぽくない」感じに私はだいぶ甘えさせてもらってるのかも。
私が思う世莉さんは 演出家と俳優 というある種の境目を気付けば忘れさせてくれるクリエイターだと思っている。
『衝突と分裂、あるいは融合』から明後日の方向(世莉さんが所属する演劇サークル)と何度かご一緒させていただいてきた中で
世莉さんの稽古場の軸は俳優が握っているなと思う。
「今なに感じてる?」「やってみてどうだった?」どの作品でも俳優に尋ねる。
俳優が感じてること、感じたこと、俳優の中で起きたこと、起きてること、
常にそれを見ているし、それを大事にしてくれる接し方が
稽古場にいる僕たちに心理的にも身体的にもこの場は安全であるのだという信頼を与えてくれる。
それらが担保される中で俳優は主体性を持って創作に関わり、それによって作品があらゆる方向に転がっていく。
その作業の中で世莉さんも作品全体を捉えた時にどう上演に持っていけば面白いことになるのか拾い続けていると思う。
今回上演予定の『証明』も主体性、魅力ともに抜群な俳優たちが揃っている。
『赤目/長い墓標の列』で共演させていただいた高田遼太郎さん、寺村恵梨香さん、ヒザイミズキさん。
福岡からはあやぱんこと富田文子さん!
福岡、そして九州の演劇人、観劇好きな方々にも、フラッと来てくださった方々にも私が熱烈に出会っていただきたい俳優陣。
面白いに決まってるじゃない!
観に行くっきゃないじゃない!
上条 拳斗
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上条 拳斗
福岡県飯塚市出身。
2016年より小劇場を中心に活動を始め、ナレーション、ラジオドラマにも出演。
近年は福岡のみならず、他県にも活動の幅を広げ、下鴨車窓、空中空地、ニットキャップシアター、第七劇場などの公演にも参加。
2022年、FOURTEEN PLUS 14+に加入。
◆黒澤世莉演出作品への出演は
・キビるフェス2021
モノクロラセン presents『衝突と分裂、あるいは融合』
・明後日の方向 行き先を探すための公演
『赤目』『長い墓標の列』(作:斎藤憐/福田義之)
など。
◆X▷ https://x.com/kamiken42583
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【出演情報作品】
椎木樹人×高梨由
『スネイルの体温』
脚本:高梨由(PandA)
演出:椎木樹人(万能グローブガラパゴスダイナモス)
日程:10/8(水)19:00〜
10/9(木)14:00〜/19:00〜
10/10(金)13:00〜/18:00〜
会場:甘棠館show劇場
